共に生きてくださるお方

2022年12月24日クリスマス・イヴ礼拝

クリスマスキャロル・聖書朗読・ショートメッセージ・ピアノ演奏・キャンドルサービス&クレッシュ・特別賛美

2022年12月24日イヴ礼拝「共に生きてくださるお方」 ヨハネ1:14 佐々木俊一牧師

■「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。」ヨハネ1:14

「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」とあります。「ことばは人となって」とありますが、これは誰のことを言っているのかというと、わざわざ言わなくてもわかるかと思いますが、「キリスト」のことです。ヨハネの福音書の1章1節から読んで行くと、ことばが人となったキリストのことが書かれてあります。この方は、初めから神と共にあったお方で、また、神なるお方でもあります。そして、すべてのものはこの方によって造られ、造られたものでこの方によらずにできたものは一つもなかった、というのですから、私たち人間もこの方によって造られたと言うことになります。

 そして、この方にはいのちがあって、このいのちは人の光であった、と書いてあります。このいのちはただのいのちではありません。永遠のいのちです。死は人間にとって究極の闇の世界です。誰も打ち勝つことが出来ません。そこには、落胆と失望があります。しかし、キリストは死という闇の世界に光を投じてくれました。彼は死んで、三日目によみがえられたのです。キリストの復活をとおして、もはや、死を恐れる必要がないことを私たちに教えてくれました。キリストは、私たちとって、闇に輝く希望の光なのです。

 ヨハネによると、ことばは人となって、私たちの間に住まわれたのです。私たちとは、ヨハネを含めた当時生きていた人々のことです。この時代に、神なるお方がこの地上に人となって来られました。つまり、神なるお方が人の形をもってお生まれになったのです。今から約2000年前に起こった初めてのクリスマスの出来事です。み使いに言われたとおりに、ヨセフとマリヤはその子に「イエス」、その意味は「救い」と言う名前をつけました。

 ヨハネは、このお方の栄光を見た、と証言しています。ヨハネは、イエス・キリストの弟子であって、自分の目でイエス・キリストを見た人の一人です。彼は、他の弟子たちと共に、3年半の間、イエスと過ごしました。イエス・キリストに自分の手でふれ、顔と顔とを合わせて会話をし、一緒にご飯を食べました。旅をしながら神の救いを宣べ伝え、そのただ中で、神のいやしと奇跡を目撃し、この方こそ、まことの神なるお方であり、救い主なるお方であることを証言しているのです。そして、このお方は、恵みに満ちておられるお方でした。その最大の恵みは、このお方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権が与えられることです。すべての神の子どもとされた人々には、永遠のいのちがセットで与えられます。

 2000年前に起こった初めてのクリスマスから始まって、神なるお方が目に見える形でそばにいて、一緒に人生の旅をしてくれました。なんてすばらしい体験なのだろうと思いませんか。弟子たちがうらやましいかぎりです。目に見える形で共にいてくれるのなら、本当に心強いと思います。実は、今現在もイエス・キリストは共におられるのです。形は違います。目には見えません。でも、そばにいて一緒に人生の旅をしてくれているのです。それは、聖霊です。イエス・キリストを救い主として信じた人には聖霊がその人のうちに住んでくださっています。昔は、神なるお方が人となってお生まれになり、人の間に住んで神の愛を示してくださいました。今は、聖霊が私たちの内に住んでくださって神の愛を示してくださっています。さらに、私たちをとおして、この世の闇に神の愛の光を輝かせたい、そう願っているのです。

 イエス・キリストは、私たちに永遠のいのちを与えるためにこの地上に人としてお生まれになりました。そして、イエス・キリストは、昔も今も、私たちと共に生きてくださるお方です。私たちは、いつか必ず顔と顔とを合わせてイエス・キリストにお会いする時が来ます。私たちは、私たちのうちにおられるお方の助けと導きを受けながら、その時を待ち望んでいきたいと思います。それではお祈りします。