あなたのココロはどこにありますか?

2017年4月2日主日礼拝 メッセンジャー:草島兄 

タイトル「あなたのココロはどこにありますか?」 聖書箇所 マタイ63334

「だから、神の国と神の義を第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。

だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」

 

1)主の備え

教卓の前に飾ってある花の彩りは誰のためでしょうか。花は自らの美しさを見る目を持たず、自分が何色かも分かりません。では、誰のために色をつけているのか?きっと神さまが、人の目を楽しませるためなんじゃないかと私は思います。本当に神さまは、いつも私たちのことを思い、備え、楽しませてくれる素晴らしい方だと思います。

 

2)空の鳥

「空の鳥を見なさい。種まきもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。

あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか」マタイ626

 

神さまは、空の鳥さえも養われる、全てを備えられる主です。先日、ふと空を見上げるとカモメが飛んでいました。

それを見て、カモメは何を思って飛んでいるのかと考えてみました。きっと、カモメは今を生きるために飛んでいるるんだろう。振り返って、私たちは、今を思って生きているかな?と。

過ぎたことを後悔したり、将来のことを考えて不安になったり、いろいろなことを心配してる自分に気づかされました。

 

3)心配とは

人は心配する生き物です。

心配とは「心を配る」と書きます。つまり、心があちこちに配られて、イマ・ココに無い状態のことを言います。過去の事を後悔したり、将来のことを不安に思ったりして、心がここに無いから、不安にもなります。私たちの心はどこにいってしまったんでしょう?

 

4)ミニマリスト

ミニマリストという新しいライフスタイルが、今静かなブームになっています。それは、身の回りにあるモノや情報を減らしていくことで、何が必要で、何が本当に大切なのかに気づくことができるようです。私も実際に試してみました。まず洋服から始まり、服が減ると、収納していた衣装ケースも不要になり、スペースが空きます。また本をスキャンして、デジタル化し、本棚も外しました。こうして捨てることと、同時にスペースが空くことへのスッキリ感を味わってしまうと(これもかなりの中毒性があります)、どんどん、加速度的に処分欲が出てきて、机周り>机>イス・・・と、気がつくと部屋の「モノ」がほとんど無くなっていました。こうして、「過去からずっとある捨てられないもの」「未来のいつか使うのではないかと、とっておいて使ったことのないもの」で溢れかえっていた部屋が、引越し当時のように、シンプルに、スッキリした部屋に変わりました。こうして周りから必要でないものがなくなると、逆に何が必要か、つまり何が大切かに気がつくようになりました。

 

過去からの残り物を捨て去り

未来への不要なものを取り除いた時、

イマ、ここに意識が集中し始め、

物で溢れ、

今を見失っていた状態から、

今、本当に大切なことに気がつくようになりました。

それが「感謝」です。

 

5)感謝はどこに?

実際に、今この瞬間に目を向けるだけでも多くの感謝を感じることができます。

・教会という建物があるお陰で、こうして毎週礼拝できる。

・兄弟姉妹がいてくれるお陰で、信仰の助け合いができ、心強さを得ることができる。

・何より、私たちが気づく、気づかずに関わらず、全てを備え、楽しませ、生かして下さっている方、神さまが常に、いつも、共にいて下さる。。。

 

心がイマ・ココにあることが感謝に気づき、幸せを感じる一歩なのかもしれませんね。

 

6)感謝と幸福

よく心理学でも感謝と幸福は比例すると言われています。しかし、幸福もその状態が長く続くと、逆に幸福を感じなくなってしまいます。その理由は、人は慣れ、そして飽きてまう生き物だからです。

 

「幸せの味は、ケーキの一口目と同じである」

一番美味しい、感動するのは最初の一口目。2口、3口、はまだ美味しいとしても、それが何日も同じものを食べていれば、どんな美味しいものでも必ず飽きてしまいます。

 童謡でも「王子とこじき」など、どんなに良い生活をしていても、慣れれば、飽きて他が良くなり、王子とこじきが入れ替わってしまうという話があります。

 現在においても、例えば、宝くじなどでは、実際に当たって最高に嬉しいのは、当選番号を確認した瞬間がマックスで、それ以降は、「失ったらどうしよう」と不安になるそうです。そして実に高額当選者の80%が数年内に破産や精神病、人間関係の破綻になるというデータもあります。

 

 日々の生活でも、同じことの繰り返しと思うと、そこには飽きが生じ、怠惰が生まれ、つまらなさを感じてしまうもの。つまり今を楽しむ心から、逆に、今が楽しく無い、だから未来や過去ばかりに囚われるようになる。そして心配や不安に陥ってしまいます。

 

 ミニマリストの本に書いてありました。「感謝だけが、飽きる事に対抗できる」と。

 

 ではどうすれば感謝し続け、幸福を感じ続けられるのでしょうか。そのヒントが幸福度が世界でも常に上位にあるフィンランドを見てみたいと思います。

 

7)キートス(ありがとう)に溢れる国フィンランド

実際にフィンランドに行くと、駅や空港から、ホテル、店などあらゆる場所で、大人も子どもも、皆あいさつをするかのように「キートス」という言葉がよく聞かれるそうです。感謝することが、意識して行うというより、当たり前にする感覚なのでしょう。ちなみに、最近のデータでは

日本は51位だったそうです。

 

ここで、日本とフィンランドの幸せの定義を比較したものに面白いものがあります。

例えば、日本で「幸せ」というと、

•物がたくさんあること

•より多く持つこと

•モノや環境が整い、安定していること(モノが先)

•多くの人とつながっていること

•人より優れていること

•未来に向けて何かを成し遂げる、達成する事が重要(目標優先)

 

フィンランドでは、

•少ないものを大切にすること

•より多くあたえること

•安心できること(心が先)

•少ない人とのつながりを大切にする

•自分らしくあること

•今をどう楽しむか(今ある幸福を優先)

・・・

 

 ここでは、どちらの価値観が大事という話ではありません。でも、ふと私たちが気づかないで過ごしてしまっていた大切な何かを、思い出させてくれるのではないでしょうか。

 

 今あるモノ、今関わりのあるヒト「イマ、ココ」をとても大切にしている国、それが幸福感を常に感じるヒントになりそうですね。

 

8)幸せとは「成る」ものではなく、「在る」もの

最近の脳科学についての本を読むと、例えば「幸せに成りたい!」と思うと、私たちの頭の中では、「幸せは未来に成るものなのか、そうか、では逆に言うと今は幸せに成っていないというこなんだな。つまり今は幸せでは無い、不足している状態なんだ・・・」と潜在意識化では判断し、幸せとは、今ここに無いもので、未来にしかない。例えると、馬の目の前にぶら下げたニンジンのように、手に入りそうで、永遠に手に入らないものなんだ・・・と。

 そして、その状態から生まれるのが、心配であり、不安や恐れにつながっていく。

 

では、逆に幸せは『在る』と思うとどうなるか。

脳は今ある幸せにフォーカスするようになります。そして、今・ココに集中することで、身の回りの小さな、感謝を探し出し、今在ることへの感謝に気がつくと、今の幸福度も上がる。そして、今が幸せだからこそ、将来の幸せも在ると思えるようになるそうです。

童話の「幸せの青い鳥」でも、チルチルミチルは、どこかにいる幸せの青い鳥を探して旅に出ましたが、最後は自分たちの家のすぐそばに見つけました。

 

「成る」は未来。「在る」は現在。

 

私たちクリスチャンにとっての幸せの土台となる「神の国と神の義」も未来ではなく、イマココにあるのではないでしょうか。

 

9)振り返り

「私たちは、今をどれほど大切にしているでしょうか」

 

「私たちは、いつ、本当に、心の底から祈るのでしょうか」

 

「私たちは、いつになったら神さまから赦されていることを心から受け入れるのでしょうか」

 

それは、

今日、家に帰ってから?

それとも、夜になってから?

または、明日?明後日?、、、、一体、私たちは、いつになったら本当に大事なことに向き合うのでしょうか?

 

「過去に囚われ、未来を憂い、今に迷うは人ばかり」

 

今日を楽しみ、

今を大切に、

この瞬間、瞬間を感謝して生きること。

それが、教卓の花のように、必要な全てを備えてくださっている、神さまも喜ばれることではないでしょうか。

 

「だから、神の国と神の義を第一に求めなさい。

そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。

だから、あすのための心配は無用です。

あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」

 

マタイ63334